身体を起こし差し出されたタオルで汗を拭くとアレスはそっとベッドに腰かけた
「そうですか。昨日、呉羽様との事や怪我で疲れが貯まっていたのかもしれませんね」
「…うん」
実は昨日、呉羽さんと別れたあとアレスに手当てをしてもらった。それからは普通に過ごしていたけど、睡魔がすぐに襲ってきたからいつもより早く眠った。
知らない所で疲れていたのかも…
「ごめんね。心配かけて。私、叫んでいたでしょう」
「そうですね。以前、海鈴様がいのり様がたまにうなされているから、その時は様子を見てくれと言われていたので」
「海鈴さんが?」
そんなことを…そんなにあの夢を見てるつもりはないけれど、知らぬうちに見てうなされていたのかも。どっちにしろ心配をかけていたんだ。海鈴さん、そんなこと言わなかったから知らなかった
「いのり様、どんな夢を見ていたんですか?」
「え?」
あぁ…と…
「なんか…変な声の夢」
「変な声?」
「そう、姿は見えないけど誰かに呼ばれてる、そんな夢」
汗を拭き終わりタオルを置くとアレスは首を傾げた
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