人が手を加えた岩…とは思えないほど凸凹していて 色も、灰色や白や黒といい決して綺麗な岩ではなかった けれでも、その岩を初めてみた時は目が離せなかった だって、だって…その岩には…… まるで、水中を優雅に泳ぐ龍が刻まれていたのだから―――…… そう、それは小さい時の記憶――… 初めてみた時から、私はずっと…その岩の虜になっていた―… ・