二重人格神様






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その日、月が高く昇り存在感をあらわにした深夜


人間界の大きな樹木の枝に優雅に座り込み、肩に真っ白な梟をのせ視界に広がる美しい夜景を目にしながら無表情に黄昏ている男がいた




長く美しい銀色の髪は微かな風に揺れ月の光りに照らされ更に美しい




そして、また彼の端正な顔がすべてに似合い切なさを感じるほど不自然で、この世の者とは思えない。






そんな彼は、今、この瞬間なにを思うんだろうか…普段見ない表情からは想像も出来なくただ静かな時間が流れていると、不意に彼の表情が崩れ二コリと微笑み上を見上げる





「そんな所で、覗きかい?悪趣味になったものだね」





笑いながら言う彼に、言われた人物はごくりと息を飲み込み海鈴の前に現れると、海鈴は優しく梟を撫でる





「どうしたんだい?フェイランが黙って覗きなんて珍しい。それに、1人で人間界に来るのも珍しい。なにかあった?」





そう言うとフェイランは静かに海鈴の隣りに座り小さく頷く




「えぇ」



「そう、もしかして…ルーテルがまたいのりに何かしたのかい?」





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