「え…アレス?」
「い、いのり様」
そこには、息を切らし普段きちんと着ている服が乱れ真っ青な顔をしたアレスがいた
「ど、どうしたの?今日は人間界に行くって言ってなかったっけ」
だがら、部屋でおとなしくしていたのに…
疑問を頭に浮かべそう言うとアレスは顔をしかめながら近づいてくる
「何を言いますか。私は海鈴様からいのり様をまかされているんです…怪我をしたと聞いて無視できるわけがありません」
「あー…」
そっか…
「なんだよ。海鈴の配下は随分と過保護で。フェイランより早く来るとは。さすが脚が早い。関心だ」
「え?あ…く、呉羽様!これは失礼を…」
「いい。それより、早くしっかりとした手当を。止血だけはしたから」
私から手を離し髪をすきだるそうにドアに向かって歩く彼
「呉羽さん、どこに…」
「帰る。まさか、こんなことに巻き込まれるなんて予想外だよ。からかうつもりで花嫁を見学に来ただけだし。じゃ」
そういうなり、お礼も言えまま呉羽さんは出て行ってしまった
「呉羽さん…」
「珍しいですね」
「え?」
「あ、いえ。呉羽様は、あまり人間を好んでないので話すこともないのですが…手当をして会話をしていたのがビックリです」
そ、そうなの?呉羽さん、人間が嫌いだったんだ。
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