二重人格神様





「俺は花嫁なんていないからさ」


「あ…そう、なんですか?」


そう言えば、呉羽さんは花嫁がいるって話しはしなかったよね



「いないいない、俺はまだいらない。大体、あいつらのだらしなさを見てるとそんな気をおこらない」


「アイツら、ですか?」


「そうだよ、わかるだろ」


それって、海鈴さんのことも含まれてるのだろう。名前は口にしないが、なんとなく察し動揺を隠すように紅茶を飲む




「…ま、まぁ」


「きみもよくいやじゃなかったな」


「それは…いやですよ。でも、海鈴さんは大切にしてくれますから」



「なるほどなー」


明らかに、棒読み、興味がないというか信用してないような生返事



呉羽さんと会話をして結構たつけれど、印象は適当な神様。会った瞬間は存在感があり少し怖い…そんな印象だったけど


話すとたまに返事が適当って思う。悪い神様だとは思わないけど、なんか気になる




そう思い、再び紅茶を口にした瞬間ー…





「いの…り?」


「「…?」」



控え目な声が部屋に響き振り向くとそこにはグレン君がいた



「グレン君?」


「あ、よかった…って、あれ?お客様?」


私の正面に座り、わざとらしく微笑む呉羽さんにグレン君は首を傾げる