「あえてよかったよ。海鈴が新しく人間の花嫁を迎えたと自慢してきた時から楽しみにしてた」
「自慢…?」
「そうだ。つい最近だけど、うぶで可愛くて仕方がないってな」
「……」
か、海鈴さん…呉羽さんにそんなことを言ってたの?
「そ、そんなことは…」
「言ってたんだよ。ほら、それより握手」
「…あ」
そうだった。出された手を見つめ、緊張しながら手を握るとひんやりとした感覚がする
綺麗な手、長くて細くて、白い
そんな手の冷やかさを感じながら、私は再び頭を下げた。
「なるほど、そういう出会いなわけな」
「はい」
一時間後、フェイランさんに飲み物を用意してもらい、呉羽さんとお話をした
もちろん、聞かれたのは海鈴さんとのことで言えるだけのこと、あのことを隠しながらできる限り話した
「じゃ、そこで海鈴は恋したんだな。帽子を受け取ったいのりも運命を感じたと」
「そんな、運命ってほどではないですけど…でも、ドキドキしたのは間違いではないです」
「うらやましいな、そうゆうの」
「?」
紅茶を飲み鋭い瞳で私を見る
・


