「……あ」
海鈴さんと真逆の真っ黒い髪、それでも綺麗な髪なのは変わらずで…美しく思わず見惚れてしまうと、その彼が振り向き私の顔を見るなりニコリと笑った
「やっと、来た。遅いぞ。花嫁」
「……」
なんて言えばいいんだろう。やっぱり物凄く綺麗な顔だ。薄い唇にきれ長い瞳
赤と黒が混じったような紅色の瞳が真っ黒な髪にとても似合っていて目元の黒子が艶やか
「申し訳ありません。花嫁を探すのに苦労をして」
「へぇ、てっきり俺に会いたくないのかと」
目を細め、冗談のようで本気を感じる言葉にフェイランさんは口を開く
「まさか」
「そうか、なら、いい。それより、紹介しろよ。フェイ」
「…あ」
顎で促され、フェイランさんは私をみる
「そうですね。呉羽様、彼女はいのり様。海鈴様の花嫁です」
「あ…は、はじめまして…いのりと申します」
頭をさげ、できる限り礼儀正しく頭をさげると呉羽さんも胸に手を当て頭をさげた
「こちらこそ、はじめまして、海鈴の花嫁。俺は呉羽…冥界の現王だ」
「…存じて、ます」
「え?あ、そうか。海鈴か」
「じゃ、俺も知っていた。会ってみたかったんだ。新しい人間の花嫁にな」
そういい彼は私に手を伸ばす
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