「忙しそうですね」
用紙を渡したあと、それを受け取りパラパラと捲る彼を見ながら言うと海鈴さんは用紙を机におき、銀色の髪の毛をかきあげる
「そうだね。少しだけ、随分なれたけど最近は結構忙しい」
「そうなんですね、無理しないで下さいね」
「大丈夫だよ、フェイランがいないから少し休憩しようと思ってた所だから」
「なるほど、あ、じゃあ、ゆっくり休んで下さい。わたしは、戻りますから」
少し話したかったけど、仕方がない
頭を軽くさげ、海鈴さんに背中を向けようとした瞬間
「こら」
「へ?あ、ちょっ」
グイッと突然腕を引かれ、そのまま椅子に座る海鈴さんに抱き締められてしまう
「か、海鈴さん」
「悪い子だね。いのりが来たから休憩するって意味なのに、わからないのかい?」
「わかりませんよっ…てか、本当に疲れてるみたいだったから…いないほうが…んっ」
チュと触れるだけのキスが額に落ち、身体が熱くなる
「だから、いのりが癒さないと」
「いや、す?」
「力をちょうだい」
「…」
それって…キスをしろって意味?
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