「いのり…」
「だから、そういうことは言わないでください」
言わないでよ…お願いだから…
私、今どんな顔をしているのだろう、胸が少し痛くて触れる温もりも苦しくて…思わず彼から距離をとれば、クスリと笑われる
「いのり、そんな顔しないでくれないか」
「…」
「また私が悪者みたいじゃないか」
「間違ってないです…海鈴さんが悪者です」
「いや、まぁ、否定はしないけど…まさか、いのりがこんな話しでムキになるなんて思ってなかったから」
「………」
「ごめん、もう言わない」
頭を子供をあやすように撫でられ言葉がでない
そんな風の触るのは、やっぱりずるい…けど、好き…海鈴さんの壊れものを扱うように優しく触る触り方が
だから、ついゆ許してしまい…
「もう、いいです…そういうなら」
彼の青い瞳をみながらいうと、そのまま頬に手を添えられる
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