ない…人間だって、そんなことをしなければ…争いにはならなかった



きっと、何千年も前のことだろうけれど…話を聞くと胸が痛い


こうゆうときは、何を言えばいいのかな?


私達の間に流れる微妙な空気に海鈴さんをみると、彼はゆっくりと私の肩をだく



「気にしなくて、いいんだよ。ずっと、昔しの話」


「…ん」


「人間にも歴史があるのと同じ、昔を嘆いても何も始まらない」


「…はい」


「ただ、そういう歴史だと、覚えていてくれたら嬉しい」


「大丈夫です。覚えました。話してくれてありがとうございます」



「ううん、あぁ、それで、傍観者のことは分かってくれたかな?つまり、僕達は王としているけれど、その上にもいるんだよ。ただ、干渉は出来ないから滅多に姿を現すことはない」


「そう、なんですね…でも、それならなおさら悪い気がしますけど」



「気にしない、気にしない。かなりの年老いた神達なんだから」



「え…いくつなんですか?」


「どうだろうね。でも、神が生まれた前も戦争が起こったときもいたから、そうとうかな」



す、すごい………さすが、神様だ