二重人格神様







勘違いされたくなく、慌ててベッドから立ち上がり彼の腕に手を回す



「行きます、行きたい。嫌なんかじゃない」


「はは、知ってるよ。だって、いのりは僕が好きなんだから…嫌がるなんて思ってない」



「…な!」


もしかして、からかったの?


「か、海鈴さんっ…意地悪!」


「今、知ったのかい?僕は意地悪だよ」



「…っ」



も、もう……


「ばかっ」


「え?あぁ、馬鹿ではないよ」


「うっ…じゃ、じゃあ…え、えっち」


「それは、否定しない」


「………!?」


「男はそんなもの。神も人間も同じ」


ううっ


もうだめだ、これ以上、口答えするのはやめよう。どうせ叶わないから


何も言わなくなった私に彼は笑い声ながら肩を抱き歩きだす


「僕の勝ち、さて、そろそろいこう」



「…ん」



本当に海鈴さんに、負けた気分だよ。色々な意味で



でも、肩を抱く腕はやっぱり優しい。傷に触れないようにそっと添えられてる



わたし、やっぱり好きなんだな



そう、朝になって、再度実感した瞬間だった