恥ずかしいけど、なんか嬉しいのは惚れた弱みなのかな
すっかり熱を帯びた唇に触れれば彼は私から手をはなし自身の銀色の髪の毛を無造作に結ぶ
「そう言えば、話しは変わるけど体調と怪我はどうだい?」
「…?」
「痛い所は、もうない?」
それは、昨日のことだよね?
「大丈夫、です…ゆっくり眠ったので…痛みもありません」
「そう、それは良かった。あとでアレスに包帯を替えてもらうといい」
「はい…あ、あの…それでどこかに行くんですか?」
ベッドから立ち上がり乱れた服を直しなにやら出かける雰囲気だ
こんなに朝はやくから…
少し寂しい気持ちに襲われ、ベッドから脚を降ろすと海鈴さんはそっと手を差しのべる
「…?」
「出かけないよ、今日は心配だからいのりの傍にずっといる」
「…あ」
「だから、そんな寂しい顔をしなくていいから」
うそ、私ってばそんなに顔に出てた?
・


