「…あ」
真っ直ぐ私をみつめ、曇りのないブルーの瞳に私がうつる
「 僕の秘密?それは何を聞いた?」
「…っ」
「もう、私を殺せばいいと。そう言ったのは本心からかい?」
「…海鈴、さんっ」
「信じられなくなった?僕のこと」
「…そ…それは…」
そうじゃない、そうじゃなくて…
「そのっ」
上手く言えなく、手を離し…その狡い視線から逃れるようにうつむくと
「視線を反らすな」
「…あ」
ドサッとベッドに押し倒されズキッと身体中に痛みが走った
「…いっ」
い、痛い…
身体は痛いのに、私の胸はまた激しく鼓動を繰り返す
あ、どうしよう。私の腕を抑えながら見下ろす彼
あの時は、嫌だった。いつもと違って私を見下ろす海鈴さんが恐かったから
でも、いま私を押し倒す彼は、いつもの海鈴さん…
だから、なのか…嫌じゃない。
サラッと身体に掛かる銀色の髪の毛が少しくすぐったいくらいで、ドキドキして別の意味で身体が動かない
「いのり」
「…っ」
「教えて。じゃないと、僕はどうしたらいいのか分からないんだ」
「……っ」
「…いのり」
グッと顔が近づき額と額がぶつかる
海鈴、さん…っ
話す、べきなのかな?で、でも…
「わから、ないっ」
「?」
「何から、言えばいいのか…わからないっ」
色々なことがありすぎて、何を話せばいいか分からないよ
真っ直ぐな視線に答えたく、私も彼を真っ直ぐ見つめれば彼の手が私の額にふれ前髪をあげる
「なら、聞く…その秘密とはなんだい?」
「…っ」
「確かに、僕には秘密がある。その秘密のどれが君を傷つけたのわからない」
「それ…は」
「それは?」
「………………」
「……」
「……………」
迷ったら、駄目だよね…言わないと何も始まらない。
でも、これを言ったら私の気持ち…気付かれてしまうかもしれない
それでも、海鈴さんが聞きたいと言うなら…言ってみよう
ゴクリと息を飲み込み、押し倒されたまま再び彼の腕を触り、口を開く
「…他の」
「?」
「私以外の、花嫁を…抱いてる…って…言われ、ました…」
「…え」
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