「フェイラン、いい加減…しつこい。放っといてくれと何回も言ったじゃないか」
あ…月明かりと部屋の明かりが照らす部屋に響くこえ。この声は…声質からして、いつもの優しい海鈴さんだ
どうしよう、こんな声を聞いたら余計思いが強くなる
「………」
ドキドキとフェイランさんに聞こえてしまうんじゃないかってほど
鼓動が激しい…
胸を抑え必死に誤魔化そうと息を飲めばフェイランさんはドアを締め口を開く
「あら、しつこくてごめんなさいね」
「全くだよ。頼むからしばらく放っといてくれないかな」
「そう言うと思ったけど、そうはいかないのよ。今回はね、いいものを2つほど持って来たのよ」
「…?」
いいものを2つ?
「あの、フェイラン「静かに」」
「………」
「どう?海鈴様。一つは本ね」
「本?そんなのいらないよ。そんな気分じゃない」
「あ、そう。まぁ、それも予想済み…じゃあ、二つ目の夜のお供に女なんかどう?」
「!?…な!」
なにを言うの!!
「フェイランさ「しっ!静かにして!」」
「…っ」
「どう?手っ取り早い時間潰しになるでしょ?気も色々な意味で紛れるし」
「………」
フェイランさんの言葉に海鈴さんは数秒間だまりこみ、フッと鼻で笑うとゆっくりと起き上がる
「フェイラン、それ…今の僕にとって一番いらない」
「…あ」
海鈴、さん……っ
「あら、どうして?とびきり奮発したのよ?」
「うるさい、いらないって言ったじゃないか!今すぐ連れて帰れ!」
そう普段の海鈴さんから想像出来ないほどの声で叫び振り返った瞬間ー…
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