顔をみると思うだけで、ドア越しに彼がいると思うと…顔が熱くなる
アレスに言われて気付いたことだけど、ここに来てなおさらその事実を実感する
「あぁ…もう!」
そんなこと考えてる場合じゃないってば!
いかなくちゃ!
ゴクリと息を飲みクルッと振り返り右手で、叩こうとするもの…
「うっ」
やっぱり…手が、ドアに触れないっ
「…」
なんか、もうだめだ……
ドキドキし過ぎて、可笑しくなりそうだよ
再び背中をむけ、頬を触れば物凄く熱い
馬鹿みたい。まるで、初恋の中学生みたい
「…」
寧ろ初恋の時より緊張してる、たぶん、今まで好きになった人の中で一番
「海鈴さん…」
こうなったら、私が行く前に私に気づいてくれないかな。そうすれば、話せる
気づいてくれたら、どれだけ嬉しいだろうか
「………」
ドアがあいて、いのり?と声が聞けたら…嬉しい。
そう、思いふとドアを見上げた時…
「あれ、小鳥ちゃん?」
「…?!」
私の耳にある人物の声が響き慌ててたちあがりその人物をみれば、そこには本を数冊、手に持ち不思議そうに私をみるフェイランさんがいた
「フェイランさん…」
「どうも、で、どうしたの?海鈴様の部屋の前でしゃがみ込んで。入らないの?」
綺麗な髪の毛をかきあげ、私に近づくとフェイランさんはドアを見上げる
「い、いえ。えっと…」
しまった。迷い過ぎて見つかってしまった。絶対に怪しいって思われてるよね…こんなところで、座り込んでいれば…
でも、素直には色々と言いにくいし…
答えにまよい、苦笑いを浮かべながら頭を撫でると私の腕をみたフェイランさんが顔をしかめる
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