なんで、なんで味方なんだろう
当たり前に浮かぶ質問
「…あの」
聞いてもいいよね?
涙をぬぐい、その意味を聞こうと口を開くと…
「あ、残念」
「…え?」
「ほら、あれをみてな」
「…?」
そう言い空を指させば、空に何やら鳥のような…長細い身体に大きな羽を羽ばたかせる何が見えた
なにあれ…?
なんて、思ったのもつかの間…
「…え?」
突然光り、その瞬間にそれは姿を消した
「あの…あれは」
なんなの?
「分からないのか?いのりの、王子様だよ」
「王子様?」
わたしの?
この彼の言うことすべての意味がわからない
「えっと、あの…」
そう首を傾げた、時ー…
「待っていたよ、その様子だと随分と急いで来たみたいだな」
「…?」
私の背後に視線をむけ、そう言うと彼は立ち上がる
誰かいるの?彼に続くように、私も恐る恐るみれば…
「…あ」
「……」
銀色の髪にブルーの瞳。優しく見つめる瞳は…ただ一人だけ
「あ…海鈴、さんっ」
私の瞳には、息を切らし肩を僅かに揺らす海鈴さんがいた
「いのり」
「……………」
探しに、迎えに来てくれたの?たぶん、アレスがいなくなった私を心配して伝えたんだろう
嬉しい、嬉しいけれど…私は海鈴さんがを見れず思わずうつむいてしまった
嬉しいのに、胸が痛くなる。だって、ついさっきまで、誰かを抱いてたんでしょう
ルーテルさんから聞いたことやライから聞いたことがよみがえり、わざとらしく背中を向けると、それをみた彼が口を開いた
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