「わかったわ。ありがと」
「…いえ」
「あ、そうだ。じゃあ…ついでと言ってはなんだけど…それなら、龍の岩の場所を教えてくれる?」
「え?」
龍の岩?龍の岩って、あれのことだよね?
「あ、それなら…向こうの道を真っ直ぐに行って右にいくと河川敷に繋がる道があるので、行けばわかると思います」
「向こうね、わかった」
「はい…」
「忙しい所を助かるわ。それじゃあ、さようなら」
「え…あ、はい。さよう、なら」
手を振り歩く彼女に手をふると、ついため息をはいてしまう
ずいぶん、アッサリした別れだ。知らないなら用事はないってことか
はぁっ…なんだったんだろう。
本当に怪しい人。綺麗な女性なのに勿体ないな
まぁ、ある意味でいい体験だったから…いいか
そう思い、彼女の後ろ姿を眺めていると不意に振り向き口元をニヤリと引き上げる
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