「あなたは…っ」
相変わらず、私を殺意のこもった瞳で睨み付け唖然とするわたしに彼は腕を組む
「その反応、覚えてたんだな。光栄だな…は、はは!」
「…っ!」
声をあげて笑うライに隣にいた老人が杖でドンッと地面を叩くと老人はがらがらの声で口を開く
「…ライ」
「あ?あぁ…分かってりる。そんな顔をするなよ」
「………っ」
「さて、人間の花嫁。ここであったのも縁だ…今度は、失敗なんかしねぇぜ」
スッと腰にある刀を抜くと気持ち悪いほど磨かれた刃の先がわたしに向けられる
「…」
あ、ヤバイ…このままだと…わたし…やられてしまうっ
前のこともあり、蘇る恐怖から一歩後ろに下がればライも一歩近付く
「逃げるなよ、痛みなんかかんじないうちに、終わらせてやるからよ」
「………」
何を言って…
嘘に決まってる、この彼は私が苦しむのを楽しむに違いない
彼が漂わせるオーラに私はグッと唇噛み締める
逃げないと…逃げないと、命が危ない
私はなんて馬鹿なんだろう、襲われることを分かっていながら、自分の感情に負け一人になったことを後悔してる
今まで、アレスや海鈴さんが守ってくれたのにっ
生憎、ここには誰もいない。せめて、他の神様達がいる場所に行けば助かるかもしれない
そう、思い踵を返し走り出そうとした瞬間…
「逃がすかよ!おんな!」
「あっ…!」
グイッと力強く腕を掴まれ、バランスを崩した私はライに地面に押し倒される
「…いっ」
「お前は、逃げるしか能がねぇなっ」
グサッー…
「ひゃっ
私の頬に僅かに痛みが走ったと同時に、横をみれば鋭い刃がみえる
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