二重人格神様






海鈴さんは優しくて、私を守ってくれた



それが、私だけじゃない皆にも向けられている。


しかも、海鈴さんとそんな関係になっているだなんて…信じられない



「…………」


信じたくなかった。なんで、だろう



なんで、私はこんなにも泣いているんだろう




ゴシコシと痛いほどの力で涙を拭えば服の色が涙により染める



それでも、止まることを知らない涙は私を余計に苦しめる



「…う、グスッ」


もう、いやだ…ここに来て泣いたことはあった


苦しいことも…それでも、みんなを守りたくて我慢してた。


挫折したらダメだって、私しかいないからって




なのに、なのに…
















「お父さんっ…」



お父さん…何もかも諦めて、わたしは…わたしは…




「帰りたい、よっ」



人間界に帰りたい、お父さんに会いたい



こんな苦しい思いしたくないよっ



「お父、さん…っ」



どこにいるの?人間界のどこにいるの?



「…うっ、おと………さ…んっ」



こんな所いたくないよ、胸が痛いんだもん