二重人格神様






「女は男に愛されてこそ、女であることを実感出来ると私は思うわ」


「は、はぁ…」



「いのりさんは、人間界にいたときに恋人はいらっしゃって?


「あー…は、はい。まぁ」



そ、それなりには…なんて、二ヶ月で別れたけど



「そうなの、私はいませんでしたわ」


え?ルーテルさんが?まさか、こんなに美人なんだから、ほっておくわけがない


信じられない言葉に私は思わず笑顔になる



「いやだ、ルーテルさん、冗談ばかり」


「ふふ、残念ながら、冗談ではないわ。私には心に極めた…たった、一人だけですわ」



「……一人だけ?」


ドクンと心臓が嫌な音をたてた


まさか、それって……………


「海鈴、さん…ですか?」



何故だろうか、ルーテルさんも海鈴さんの花嫁なんだから、答えなんか分かってる


分かっているけど…私はそう聞いてしまう


「…」


その質問を待っていたかのように、ルーテルさんはにこりとほは笑み頬を赤らめながら頷く