二重人格神様




アレス、行っちゃった



てか、今思ったけど…アレス以外と二人きりにならないという約束破っちゃった


いや、でも、まぁ、私が自らなったわけじゃないから…大丈夫だよね


そう思えば、隣に座るルーテルさんが背もたれに寄りかかり息をはく



「さて、ではさっそくお邪魔虫もいなくなりましたし、お話し致しましょう?いのりさん」



「…え?」


「アレスがいては、話しにくいこともありますしね?」


「あ、そう、ですね…」



「そうですわ。ですから、歴史の話をしたいと嘘をいい二人きりになったんですもの」


「え?」



「騙してごめんなさい」


そ、そうだったの?


「い、いえ…別に…あの、でしたらいったい何の話をしたいんですか?」


「そうね…でも、その前にあれを見て、いのりさん」


ルーテルさんが促す先には、城下にすむ男と女の神様だろうか


寄り添い、見ているだけでもわかる。お互いがお互いを思いあっている




そんな雰囲気の光景にルーテルさんは頬をさわり、うっとりとする


「素敵だと、思いませんこと?」


「あ…はい」


「女の幸せというものは、人間も神様も私は変わらないと思うわ」


「………?」


ルーテルさん?