二重人格神様





いつも、ふらっと現れてドキドキするようなこと言うし。触ってくるし、見つめてくるし



勝手にキスするし…って、何を考えてるんだろう!



無意識に顔を赤くしてしまい、うつ向くとルーテルさんの口元が一瞬ゆがむ


「なんですの…その顔…人間のくせに」


「…え?」



なんか、言った?僅かに聞こえた小さな呟きにルーテルさんをみると彼女は笑顔を浮かべ近くにある椅子をゆびさす



「さて、そうと決まりましたら休憩しながらお話し致しましょう?ここに来るまでに、少し疲れてしまいましたの。アレス、何か飲み物を持って来てくれないかしら?」


私を椅子に促し、ルーテルさんも座るとアレスに言う



「え…し、しかし…」


「護衛なら大丈夫よ。ここには皆の目もあるし、私達を襲うことはないわ。何かあったら、人間のいのりさんは私が守るから」


「………」


「頼みますわ。アレス」


ルーテルさんの言葉に何を感じたのだろう


アレスはルーテルさんと私を交互に見つめてぎゅうと手を握る


「わかり、ました。いのり様、直ぐに戻って参りますので、お気をつけ下さい」


「あ…うん」



そう、言うと、アレスは足早に何処かに姿を消した