二重人格神様




「…ですが、もし何かあったら私が海鈴様にお叱りを…」


「大丈夫!私が海鈴さんに言うから」


「で、ですが…」

「だって、仕方がないじゃん…」


「それは、そうかも……い、いえ。やはり駄目です、いのり様」


首をいきおいよくふり、キリッと私を睨む



「え?」

「いのり様は知らないのです。海鈴様が本気で怒れば私は命の保証がありません。ですからですね、ルーテル様とは「あの、やはり…駄目ですか」」


「「!?」」


丸々とした大きな瞳で私達を見つめるルーテルさん



あ、しまった。


「い、いえ!そんなことないです!ね?アレス?」


「…………」


彼の服を力強く握れば、アレスは顔を歪めため息をはきながら渋々うなずく

「…はい…勿論、です…」


「まぁ、嬉しいわ!有り難う!アレス、いのりさん?さぁ!それなら、さっそく行きましょう!」


「は、はいっ」




そうして、私とルーテルさんとアレスは微妙な空気のまま歩きだした