「ルーテル様、そのようなことはありません。いのり様は海鈴様の花嫁ですから。あくまでも、いのり様は私にとっては主です。逢い引きなど、ありません」
「…アレス…」
「お見苦しい所をお見せしました。申し訳ありません」
頭を下げるアレスにルーテルさんは笑顔のまま口元をさわる
「あら、そんなこと私は思っていませんよ?でも、残念…アレスさんといのりさんが上手くいけばライバルが減りましたのに。なんて、私ってば、いけませんね」
ペロッと舌をだし、冗談っぽく言うルーテルさんにアレスは僅かに額にシワを寄せにこりともずに、また頭を下げる
「はい…」
「あ!でわ、逢い引きではないとしたら…これからどちらに?」
「屋敷の外に、散歩に出掛ける所です」
「あら、素敵!ぜひ、私もご一緒したいわ!」
「………」
る、ルーテルさんも?
瞳をキラキラ輝かせ、花が咲いたような笑顔を浮かべる彼女を前に私とアレスは瞳を合わせる
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