二重人格神様







「あ、ごめんなさいね。いきなり話し掛けちゃって。怪しくないから安心してちょうだい」


私の身長に合わせるようにかがみこみ、透き通った漆黒の瞳が私を見つめる


「…………あ」


う、うわっ…


なんか近くで見つめられると…もの凄く綺麗なのが分かる


やっぱり、女性だ。薄い唇や色っぽい声とか…泣きボクロとか素敵すぎる


な、んか…同じ女として恥ずかしく私はつい一歩下がってしまう



「あ、いえ…大丈夫です…よ」



「あら、ありがと。まるで産まれたての小鳥のように必死に歩いていたから、つい声を掛けちゃたの」


「……え?」


こ、小鳥?


「あ、はは……」


小鳥って…なに、この…女性なのにキザなセリフは…


「本当よ。つい巣から連れ去って、自分の子供にしたいくらい」



「…………」


な、なにこの人


綺麗な顔で、なんて事を言うんだろう……なんか、どうして、こんなに連続で変な人に会うんだろう


まさか…この女性は…そっちの趣味?