二重人格神様




うん、やっぱり私の趣味じゃない




「ねぇアレス、ちょっとぶりっ子みたいに見えない?」


可愛いけど、なんかやっぱりな…


傘を見上げ、アレスにそう言うと頭にハテナを浮かべながら頭を傾げる




「ぶりっ子、ですか?」


「うん」


「…?」


「?」


あ、あー…もしかして知らないのかも。それか、この世界にはそんな言葉ないんだ


そうだよね、みんな、女の子は可愛いし綺麗だもん。そうだな…



「えーと、女の子をアピールしてるって言うか、私は可愛いよーってアピールしてるって言うか、可愛いフリするって意味かな?」


「…あぁ」

「うん」


わ、分かってくれたかな?上手く説明出来てないけど、きっと分かったんだろう


良かった。そう思うと、アレスは顎に手をおき
私の爪先から頭の天辺まで見渡しにこりと笑う



「じゃあ、いのり様はぶりっ子ではないですね」


「…え?」


「いのり様はフリではなく可愛いですから」



「…………………!?」


「さて、そんな話しより時間も随分が経過しましたし、ゆっくり出来ないですから行きますか…って………いのり様?顔が赤いですよ?どうかしました?」



「…っ!?」


とんでもない、アレスの発言に顔が赤くなってしまうのに、当の本人は目を見開き理解出来ないみたい