だって、ここはかなりの田舎
バスは1日に朝と夕方に一本ずつ。だから、隣町まで行かないと病院にはいけない
電車もそう、隣町にしか通ってなく3キロほどあるかなくてはいけないのだ
晴れてたら、楽なんだけれど雨の中重いボストンバックはかなりの負担だ。しかも蒸し暑い
「…でも…」
そんなこと言ってちゃ、駄目だよね!おじさんのためだから…頑張らなくちゃ…
そう思い、だんだんと落ちてくるボストンバックを肩にかけ直しびしょ濡れの道を必死に歩いていると…
「そこの、お嬢ちゃん」
「……ぇ」
お嬢ちゃん?…って、わたし?
明らかに怪しい呼び掛けに恐る恐る振り向けば、そこには…赤い傘をさし、高身長でスラッとした体型
そして、茶髪の長い髪の毛に赤いメッシュがあり、黒のパンツに白いワイシャツを着ている女性?がいた
「………」
な、なにこの人?
髪型や顔は女性のように見えるけれど、格好が男らしい
それに加え、肩を持つ手は華奢なわりにはゴツゴツしてる
「………」
不可思議過ぎるその姿を見つめると、彼女はニコリと口元をあげ私に手を振りながら近付いて来る
・


