二重人格神様





「そうか、おかしいなぁ」


「え、あの…話しが見えません。どういうことですか?」


「うん…彼女達を避難させたあと、いのりの父親を探しに僕の配下を使って探させたんだ。いのりの父親だし、本人かは気配で判る。その気配を追って世界中を探したが…どこにもいないんだ」


「………」

「行く所、行く所、あるのは気配だけ」


「…そんな」


「なにか、身に覚えは?」


「いえ…なにも」


なんで、お父さんはどこに行ったの?


なんだか不安になり、ぎゅうと手を握ると海鈴さんは慌てて私の頭を撫でる


「大丈夫だよ。だから、そんな顔はしないでくれないかい?」


「でも…」


お父さんに何があったの?


「あ…まさか」


「アイツらはない。もし、アイツらなら、あちこちに気配が残ってるわけがないから」


「………」


そ、そんな…