「でも…」
「だ、大丈夫だから」
「そう?」
「う、ん」
頷くとグレン君は再び私の手を引く
「わかった。じゃあ、早く行こうっ」
「うっ」
そう、手を引かれ歩きだそうとした瞬間―…
「はい。かしこまりました。」
「「?」」
物陰から、なにやら話し声が聞こえてくる
この声って、アレス?
独特ではないけれど、私とある意味で一番近い存在のアレスの声
だから、間違いない
誰と話しているんだろう…
首を傾げるグレン君と目を見合わせ、恐る恐る近付き覗きこむと
「…あ」
そこには、なにやら膝まつくアレスを睨むように見下ろす海鈴さんがいた
げっ…海鈴さん…
こんなに早く見つかるだなんて…
恥ずかしくて会いたくない気持ちが込み上げ…
やっぱり、だめ!今は会いたくない!
そう、思い…なんとかグレン君を丸め込もう
なんて、考えが浮かびチラと彼をみると
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