二重人格神様





「いのり!本当にありがとう!」


「ううん、いいの。このくらい」


「うんっ!いのり、大好きっ」


「…あ」



ギュウとそのまま抱きつかれ、腹部に顔を埋めるグレン君の頭を撫でる



「くすぐったいよぉ」


「いいの!あ!そうだっ!いのり!」


「ん?」

「兄様に見せに行こう!きっと、兄様びっくりするぞ!」


「…」


え……か、海鈴さんに?

「あー…いや、えっと…」


それは、海鈴さんに会わなくちゃいけないじゃん


昨日のキスのこともあるし…会いにくい


「えー…と」

「ん?…兄様に会いたくないの?」

「あ、いや…会いたくないって言うか…」


「え?」

「…あ、はは」


苦笑いを浮かべ、悟られないように笑うとグレン君はニヤリと笑い私から離れる


「分かった!喧嘩したんだねっ」

「え?」


「なら、僕がお礼に仲直りさせてあげる!だから、行こう!」


「あ、ちょっ」


私の手を握り、そのまま強引に歩きだすグレン君


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