―――――…
――…
「…はぁっ」
時同じく、部屋を出た海鈴はため息をはきながら廊下を歩いていた
その表情は、いつもの穏やかさからは想像も出来ないほど無表情で感情が読みにくい
怒りでもない、悲しみでもない、嬉しいわけでもなく
物思いにふけるような顔をし、再び口からため息をはきながら月を眺めると…
「…惚れたのか?」
「………」
海鈴の背後で、男の声が響き振り向くと、そこにはフェイランがいた
「……」
腕をくみ、男モードのフェイランに海鈴は少しイヤな顔をし壁に寄りかかる
「趣味が悪いなぁ…覗きかい?」
「んなわけ、ねぇから。たまたまだ」
「へぇ、そうか」
クスリと笑い、海鈴は苦笑いを浮かべフェイランをみるとフェイランは組んでいた手を離し視線を落とす
「で、質問の答え」
「…答えなく「海鈴様」」
「………」
言葉を遮るフェイランに海鈴は諦めたように息をはく
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