二重人格神様





契約書?って…何を書いているんだろう…


私に背中をむけ、机に紙を置きながら書く手は早く


つい、内容が気になってしまい彼に近付きチラリと手元をみると…


「……ん?」


その紙には、私には理解出来ない文字が書かれている


この字って、グレン君が見せてくれた文字に似ている…これが、今現在のこの世界の文字なんだろう



アルファベットのような、漢字が文字化けしたような字を見つめていると


書き終わったのか、用紙から手を離し私にペンを差し出す



「はい、名前を書いて。君の世界の文字で構わないから」


「え、あ、はい…でも、これ…何を書いてあるんですか?」


「それは、君を守ることを約束するとか、その代わりに君がすることとかだよ」


「そう、ですか…あの、ちなみに…何をするんですか?」


聞かないで、サインするのは…


「秘密。でも、大丈夫だよ。凄く簡単なことだから、僕を信じて」


ペンを握る手とは違う手を握られニコリと笑われる


その笑顔は黒くなく、なんの疑問や不信感も浮かばなく私は小さく頷いた



.