「わかりました」
どっちにしろ、見つかったら話したいこともあったし
「あ、でも…私も説得出来るかは…自信ないですが」
「大丈夫です。では、私は行けませんので、あちらの階段を最後まで登ると扉がございます。そこにいますので…よろしくお願いいたします」
深々と頭をさげる彼に私はコクりと頷く
「…はい」
そう呟き、私はグレン君がいる最上階のバルコニーに急いで向かった
―――――――…
―――…
「えっ、と…この扉だよね?」
数十分後、長い長い階段を登り彼に言われた通り扉の前についた
グレン君…いるかな…
いることを願い、ゆっくりとドアノブを回すとキィーと言う音を立て扉が開く
「……あ」
扉を開けて見えて来たのは美しい湖に美しい月
そして、それを座りながら眺める小さな背中
いた、グレン君……
「………」
銀色の髪の毛をなびかせ、ピクリとも動かない背中にゆっくりと近づくと
不意にグレン君の背中が動き、ゆっくりと振りかえる
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