「はい。事実でございます」
そ、そっか…
「あ、はは…よ、良かったぁ」
胸に手をあて思わずホッとする
無事だったんだ。本当に良かった。グレン君にもし…もしものことがあったら…怖かったから
胸をなでおろし、そう感じていると…
目の前の彼は、少し気まずそうに口を開く
「あの、ですが…問題があります」
「問題?」
「はい。我々の話を聞こうとしてくれないのです。太陽も沈みましたし、身体が冷えるので屋敷内に促したのですが…一歩も動こうとしなく…手を焼いています」
「え、グレン君…屋敷の外にいるんですか?」
「あ、いえ。屋敷の最上階にあるバルコニーにいます」
「…………?」
「その、ですから…どうかグレン様を説得して頂けないでしょうか?アレス様にお伝えした所、いのり様なら、なんとかしてくれると言われましたので」
アレス…ってば……まぁ、私を信用してくれてるってことかな…
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