そんなこと、考えたりしたら…駄目だよね!
「…はぁっ…でも…」
本当にグレン君…どこにいるんだろう
私が知る限りの場所は何回も見て回った
アレスは主に屋敷の外を探しているけど、何も言いに来ないことを考えると…まだ、見つからないんだ
「もう一周…するか」
外は暗いし、屋敷の廊下も暗い
もしかしたら、そのせいで見落としたかもしれないし、急いでいて見逃したかもしれない
そう思い、再び歩き出そうとした時――…
「いのり様!」
「…?」
背後から名前を呼ばれ、振り向くとそこにはアレスの部下である神様がいた
「あ」
黒い髪の毛を揺らし、袖の長い白い着物を手にもち、私の前に膝まつくと首から下げている黒い水晶が動く
「こちらにいらっしゃったのですね。探しました」
「え、わたしを?」
「はい、アレス隊長よりグレン様を探すように言われ徘徊したところ、先程姿を確認しました」
「え…ほ、本当に!?」
グレン君が見つかったの!?
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