二重人格神様






「…えっ」


な、なにこの本!


グレン君が持っている本は、私には一文字も読めない字だった


「え…グレン君、この文字って…」


「え?あっ…詳しく、僕は分からないけど大昔の人間界の字だよ?」


「……」


そう、本には、なんと言うか…四大文明が栄えた時のような、文字の本なのだ


「す、凄いね…」


「そんなことないよっ。これは天界の大昔の文字だもん。忘れないように、ここの本は、みーんなこの字だよ?」


「へ、へぇ…」


う、うわっ…なんか、別世界なんだけど、改めてそれを感じてしまう



天界にも、天界の文字があるだなんてね…



「いのりは読めないの?」


「え?あ、うん」



この文字の存在もいま、知ったし…


何の迷いもなく頷くと、グレン君は首を傾げる


「そうなの?でも、花嫁なんだから、覚えなくちゃいけないんだよ?」


「え、あ、あー…」



そう、なんだ…でも、どうせ帰るんだし覚えても意味がないけど


グレン君にそんなことは言えない



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