「ですから…その…私なんかのために、海鈴さんが自分を傷つける必要なんてありません」
なんと言うか。昨日の出来事や海鈴さんとの会話
約束だからと身を呈して私を守ってくれた。血だらけになった
私は、それがどうしても嫌だし…約束だからとか海鈴さんのせいだから…とか、そんな言葉を理由にして欲しくなかった
私のために、傷つくのをみたくない
だから、それなら…人間界に帰り、すぐに海外にいるお父さんの所に逃げて、なんとかして自分の身は自分で守ればいいって思った
そうしているうちに、誤解はとけるだろうと
「だから、もういいんです。誰かが傷つくのは、胸が痛いです」
私を真っ直ぐ見つめるフェイランさんの視線を反らすことなく見つめながら言うと
フッと口元をニヤつかせ、そのまま腕を組む
「はは、へぇ…なるほどな」
「?」
コクりと頷くと、フェイランさんは笑いそのまま口を開く
「わかったわ。じゃあ、海鈴様が戻って来たら話してみるわね」
「…え?」
い、いいの?
自分で言ったけれど、随分とアッサリ頷かれてしまい、びっくりする
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