う、うそ。海鈴さん…私を庇ったの?
「な、なにをやって…」
抱きしめられながら、顔だけあげて海鈴さんをみると
彼の綺麗な顔からポタッと赤い血が落ちそのまま私の頬に落ちる
「……あ」
しかも、頬だけじゃない
腕や手、ガラスのせいで切れた服の上から滲む赤い跡に私は信じられない思いで彼をみると
海鈴さんは優しく私の頭を撫でる
「怪我は…ないかい?」
「…え?」
け、怪我?私の心配をしているの?
「わ、私は大丈夫です。で、でも…海鈴さんがっ」
ポケットから白いハンカチをとり、傷ついた頬に当てようと手を伸ばすと、そのまま腕を掴まれ海鈴さんは私を抱きしめたまま視線を外に向ける
「……あっ」
「アイツらか…」
「え?」
「アレス、いるんだろう?来てくれないか」
「……へ?」
あ、アレス?
いきなりアレスの名前を呼ぶと、割れた窓からアレスが飛び込むように入ってきて、その場に膝まつく
「はい、海鈴様。ここに」
「いのりを頼んだ」
「…え?」
私から身体をはなし、アレスに投げるように押し付けるとアレスはタイミングよく私を支える
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