「………ぁ」
屋敷の廊下は深夜ってこともあり
真っ暗で数メートル間隔であるオレンジ色のライトと窓ガラスから漏れる月の光だけが頼り
それなのに、慣れない暗さにキョロキョロする私とは対照的に私の手を握ったまま歩く彼は随分と機嫌がいいのかニコニコしてる
「……」
なんか、無邪気なんだから…海鈴さんの背中をみても、それを感じる
「……」
なんだろうな。私…こうゆう人に弱いのかも
数秒前まで流されてため息をはいたけど…無邪気な海鈴さんをみるとおかしい気持ち
まぁ、せっかく綺麗なものを見せてくれるんだから、ため息をはくなんてダメだよね
海鈴さんは、優しさで見せてくれるんだもん
「……」
気持ちが変わると、なんだか海鈴さんに手を握られてることにドキドキしてしまい
顔を赤くしながら、引かれているだけだった状態だったのを自ら歩くと
海鈴さんは振り向きフッと笑い歩き続ける
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