「顔が赤いね、さっきまで威勢が良かったのに…今は借りてきた猫みたいだ」
「……うっ」
「そうゆう、ギャップ…堪らないよ」
「…っ」
そのまま手を握られ、額をぶつけたまま手にチュとキスをされる
…あっ
柔らかくて、少しつめたい唇がふれ、更にドキドキがます
「あの、海鈴さんっ」
なにを、するの?
恥ずかしくて、顔が赤いのを知られたくなく手に力を入れると、不意に海鈴さんの声のトーンが下がる
「ねぇ…いのりは…どうして、そんなに他人を思えるんだい?」
「ぇ?…へ?」
手を握ったまま、切なそうに彼の瞳が揺れる
「アイツに…似ている。同じ人間だからかな」
「…ア…イツ?」
「あ…いや…なーんて…ね。ごめん…なんでもない」
「………」
苦笑いをしながら私の手を離すと同時に額も離し海鈴さんはため息をはく
どうしたんだろう…いきなり。借りてきた猫なのは…私じゃなくて海鈴さんだよ…
「あの、海鈴さん…」
「……」
そっと、海鈴さんの手にふれ、彼を見ると悲しい顔をしていた顔がフワッと緩む
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