「………あ」
その、真っ直ぐな青い瞳に私の胸がドクンとなる
な、なに…なんだろう…
「………」
少しも反らすことのない瞳に私の胸が嫌な鼓動を繰り返している
そして、それだけじゃない…海鈴さんが私を見る瞳はいつもと違い酷く冷たい
殺意があり、威圧感のある瞳…あの穏やかで、優しくて、フワッと笑う笑顔もない
まるで、見た目は同じなのに別人みたいだ
「…あ」
その雰囲気に息をするのも苦しく、ただ黙っていると海鈴さんは私から視線を反らし再びグレン君をみつめ口を開く
「グレン…何回言わせるつもりだ。いい加減に立て」
「うっ…ぐすっ…っ」
「泣くな。だらしない」
「………っ」
なっ、か、海鈴さん?!何を言うの?!こんな傷だらけで泣いてるのに!
海鈴さん、おかしい…口調もおかしい…今、私の前にいるのは、あの海鈴さんなの?
あまりにもの違いに頭が混乱し、交互に二人をみると
なかなか立とうとしないグレン君に近付く
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