二重人格神様






「だけど、ある意味では安心したのでは?」


「…安心?」


「だって、花嫁なんて言われてるけれど、それは花嫁候補って意味なんだ。だから、いのりは候補であり、本物ではない。それにいずれは人間界に帰るんだし、候補って肩書きのほうが気持ち的に安心だろう?」


「ま、まぁ…そう、ですね」


花嫁なんて荷が重いと思っていたけれど、ルーテルさんみたいに可愛らしい花嫁候補がいるんだし



私はただ、ひっそりと花嫁候補として守ってもらうだけだから、安心って言えば安心か…


「……」


なんか、上手く操られてる気もしなくないけど…


「で、納得してもらえたかな?」


「あ…はい」

「良かった」


「あの、でも…正直…なんでそんなに花嫁がいるんですか?」



いくら、人間とは違うとしても私を含めた四人もいるなんて…



当たり前に浮かぶ質問に海鈴さんは手招きをしてベッドを叩く


「……え」


座れってこと?


「…………」


嫌な予感がするもの腰をおろすと、海鈴さんは腕を崩し私の背後でうつ伏せになる



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