「では、私たちは参りますわ。後日、ご一緒にお茶でもいたしましょう」
「あ…はい」
そう頷くと、ルーテルさんは私とアレスに頭をさげ、優雅に3人で去っていった―…
「…………はぁっ」
歩く後ろ姿も真っ直ぐで、なんか可愛いらしい
わたしも、あんな風に可愛く生まれたかったな…
無い物ねだりだけど…
そう思い、姿がいなくなるまで見つめていたのだった――…
その日の夜―…
「はは、そうか、さっそくばれてしまったか」
「笑い事じゃないです…」
深夜再び私の部屋を訪れた海鈴さんにルーテルさん達のことを話すと
彼は悪びれたようすもなく、お腹をかかえただ笑いだしたのだった
「あー、はは!ごめんごめん。騙すつもりはなかったんだけど…花嫁が複数いるなんて分かったらいのりが嫌がるかと思って」
「い、嫌がると言うか…」
好きだったら、嫌だったけど…別に好きじゃないし
そんな感情はないけれど…
「知らなかったので、びっくりしたんです」
「だろうね。だって、いのりの国では一夫一妻だから、花嫁が沢山いて驚くのも無理はない」
背筋を伸ばし、海鈴さんはそう言うと肘をたてベッドに寝転がる
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