二重人格神様







「え…あ、それは…」


「海鈴様に、いのりさんは魅力的に見えたんですのね」


口元に手をあて、上品に笑うルーテルさん



「羨ましいですわ。でも、私たちも負けませんから!同じライバルですけど、仲良くして下さいね」



「………」


る、ルーテルさん……


なんて、いい人…いや、いい神様なんだろう


ルーテルさんたちも同じ花嫁で私が突然現れても、いやな顔なんかしなく



笑顔で接してくれてる。



みるところ、花嫁でいる時期が長いみたいなのに、海鈴さんはなんでルーテルさんを正式な花嫁にしないんだろう



見た目も声も可愛いし、性格もいいのに



なんか、既成事実で花嫁になってるの…悪いな


わたしは花嫁になりたくてここにいるんじゃないのに



「……」


てか、今さらだけど…皆が深く考えるなって言っていた意味が分かった


花嫁が私を含めた四人もいるからってことだったんだね



なんだか、騙された感が消えないけれど



わたしは無理矢理笑顔をつくり、ニコニコするルーテルさんに笑いかけたのであった




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