首を傾げ椅子から立ち上がり恐る恐る近づくと、フェイランさんの横には男性がいた
「……あ」
あれ、この人…
黒く肩につかるくらいの髪の毛の左を少しだけ三つ編みにしている
そして、黒い袖の長い公家の服に白の真珠をぶら下げている男性
えっと、確か…昨日、フェイランさんに教わったアレース隊…方、だったよね?
「ど、どうも…」
ペコリと頭を下げると、強面の顔とはうってかわりニコリと微笑む
「お初にお目にかかります。いのり様」
「あ…はい…って、え?」
いのり…様…!?
突然、様をつけられフェイランさんを見ると彼も負けないほどの笑顔で私をみる
「小鳥ちゃんは花嫁なんだから、びっくりしないの。我が主の花嫁なんだから、当たり前よ」
「………あ」
そ、そうゆうもの、なの?
「フェイ様のおっしゃる通りです。ところで、自己紹介をしてもよろしいですか?」
「あ……は、い」
私が頷くと彼は手を胸におき私に深々と頭をさげる
「ありがとうございます。私の名前はアレスと申します。深海のアレース隊の長でございます。以後、お見知りおきを」
「は、い。よろしくお願いします」
プラプラと白い真珠がリズミカルに揺れ、それにタイミングを合わせるようにアレスさんは頭をあげる
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