………え?
「親がいない、んですか?」
「うん、僕達の親はグレンが産まれて間もなく、亡くなったんだ」
そう、なの?
親がいないか…私は父親がいてくれたけれど、グレン君と海鈴さんにはいないんだ…
「…寂しくないんですか?」
「え?僕?それは…もう慣れたよ。それに、僕はグレンのことを母親から任されているから弱音ははけないしね」
「そう…ですか」
肩をあげ、微笑む海鈴さんに微笑んで返すと彼は不意に外をみあげる
「さて、そろそろ寝る時間だ」
「あ、そうですね。遅くに色々なお話、ありがとうございました」
なんか、難しい話ばかりだったけれど神様の世界について知れたし、おばさんたちの話しも聞けて良かった
「いいよ」
ガタッと海鈴さんが椅子から立ち上がり、それに釣られるように私も立ち上がるとそのまま、海鈴さんは迷うことなくベッドに腰をおろす
.


