「なんか、本当に色々とありがとうございます」
「いいよ。気にすることないから。僕の責任でもあるからね」
「そんなこと」
「そんなこと、あるから。それに、今日は人間界に用事があったついでに見に行っただけだから、恩にきなくていいよ」
ポンポンと私の頭をなで、フワッと海鈴さんは微笑む
「…はい」
なんか、海鈴さんって優しいよね。本当に神様って感じ
「僕の花嫁でいれば、誰も手が出せない。ことがおさまるのは、まだ時間がかかるけれど、頑張って。僕は君をしっかり守るから」
「は、はい」
なんか、出会って間もないのにストレート過ぎる台詞
恥ずかしいんだけど…
顔を僅かに赤くし、それを隠すように頬をかくと海鈴さんはなにかを思い出したように手を離す
「あ、そうだ…そう言えばいのり、グレンに会ったみたいだね」
「え?あ、はい。あ、でも、怯えられましたけど」
「はは、恥ずかしがりやなんだ、グレンは」
「そう、みたいですね…」
「あぁ、出来ればグレンとは仲良くして欲しい。グレンは親がいないから、あまりそうゆう暖かさをしらないんだ」
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