――――――…
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その日の夜――…
「じゃあ、無事なんですね…」
「あぁ、ただ、心配しているけどね」
「そう、ですか…」
空はすっかり暗くなり、月が湖にキラキラと写し出された頃
突然、海鈴さんが部屋を訪ねて来たのだ
そして、何を言うかと思えば私がいなくなった人間界のことを話してくれた
襲われて逃げ、あのまま黙ってこの世界にきてしまったから少し引っ掛かっていたけれど、心配されてることを考えると
なんだか怖くて考えないようにしていた
だけど、恐る恐る海鈴さんから聞いた話しによれば
あの日、おばさんの帰りが遅くなったのは私を襲った彼らがおばさんを気絶させたから
そしてその間に事をおこし、逃げた私は海鈴さんたちにあい人間界から天界にやってきたと
おばさんもおじさんもお父さん心配しているらしい
特におばさんは自分を悔やみ、毎日泣いていると海鈴さんは言った
人間がいきなり、跡形もなくいなくなり"神隠し"なんて噂もたっていると
それを聞いて胸が痛んだけれど、私が天界にきたおかげで人間界に彼らは二度と現れてないらしく
正直、わたしはホッとした
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