そう、納得しているとグレン君は手をゆっくり離し私の瞳をみつめ小さな唇を開く
「あ、の…」
「ん?」
「人間…?」
「え?あ、うん…そうだよ。人間は初めて?」
「…ううん…前にある、よ」
「そっか」
「でも、人間の花嫁は…初めて…」
「え?」
人間の花嫁は?
意味深な発言にフェイランさんを見るとニコリと笑いグレン君の手を握る
「グレン様、余計なことを言うのはスマートじゃないわよ」
「…?」
「小鳥ちゃん、案内の途中で申し訳ないけれど…グレン様を部屋に連れていくから部屋に戻っててもらってもいいかしら」
「あ、はい…」
「ありがとう、行くわよグレン様」
グレン君の手をひき、颯爽と二人は行ってしまった
「……」
なんか、誤魔化された?
なんだろう…なんかイヤな予感がする
人間の花嫁は初めてって…なんなんだろう?
他にも花嫁がいるの?
それなら、私を花嫁するのはマズイ気がするんだけど…
で、でも…守ってもらう形だけって言っていたし
「…なんなんだろう」
そんなよく分からない疑問をもち、私は大人しく部屋に戻った
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