本当にどうでもよくなって、笑って許せるようになる。
そんな未来を、自分が望んでいるのかどうかすらよくわからなくなってしまっているけれど。


でもこれ以上、しろを好きでいるのは苦しかった。

それだけは、本当で。


「じゃあそういうことだし、別になんも変わんないんだからさ、しろは気にしなくていいよ」


しろは何も言わなかった。
でもあたしを掴んでいたしろの手からするっと力が抜け落ちて。

だからそれが答えだと思った。


明日、しろはまた変わらない顔であたしに会いに来るんだろうか。
それとも、もう来なくなるんだろうか。

勝手に浮かんでしまった問いを無くしてしまいたくて頭を振った。


でもそれも、だからもう、どうでもいいんだってば。
あたしは、どうでもよくなりたいんだって。